comeは「来る」、goは「行く」
そんなふうに覚えている人も多いのではないでしょうか?
しかし、実際には、comeを使って「行く」を表現することもあるのです。
今回は、そんなcomeとgoのニュアンスの違いや、使い分け方についてのお話しです。
comeとgoの違いは、「目的地がどこか」
comeとgoは、ずばり「目的地がどこか」で使い分けられます。
話し手or聞き手のところが目的地の場合はcome

目的地が話し手or聞き手のところである場合は、comeを使います。
- 聞き手が話し手のところに来るとき
- 第三者が話し手のところに来るとき
- 話し手が聞き手のところに行くとき
- 第三者が聞き手のところに行くとき
これらは前部、comeを使います。
別の場所が目的地の場合はgo

一方で、話し手のところでも聞き手のところでもない、別の場所が目的地の場合は、goを使います。
- 話し手が別の場所へ行くとき
- 聞き手が別の場所へ行くとき
- 第三者が別の場所へ行くとき
このような場合は、goを使います。
comeとgo 使い分けの例題
comeとgoの使い分けを、例題で考えてみましょう。
例題1
She will ( ) to my house tomorrow.
「明日、彼女は私の家に来ます。」
会話の第三者の「彼女」が、話し手である「私」の所に来るシーンですね。
目的地が話し手のところなので、動詞はcomeを使います。
例題2
Mom: Ken! Lunch is ready!
母:「ケン!お昼ごはんの準備ができたよ!」
Ken: OK, I’m ( ).
ケン:「分かった、今行くよ。」
さて、日本語訳では「行く」となっていますが、ここで安易にgoを思い浮かべてはいけません。
シーンをよく考えてみましょう。
このシーンでは、話し手である「私」が、聞き手である「母」のところに行くのですね。
目的地が聞き手のところなので、ここではcomeを使うのが自然です。
例題3
I ( ) to library every day.
私は毎日図書館に行きます。
これはもう、お分かりですね!
目的地が、話し手のところでも聞き手のところでもない、別の場所(図書館)なので、動詞にはgoを使いましょう。