
read には「~と書いてある」という意味もあるんですか?
read は「読む」だと思っていました…

read には、「~と書いてある」という意味もあります。
実は、read =「読む」ではないんです!
read の本当のイメージをつかめば、どちらの意味も理解しやすくなりますよ!
read のイメージ

read のイメージは、次の2段階からなります。
- 書いてあるものが知覚される(見る)
- その意味が解釈・理解される
この状況を、read で表現すると考えると、いろいろな意味が理解できます。
read の訳し方は、主語で決まる
さて、①書いてあるものが知覚され、②その意味が解釈・理解される、ことが read のイメージであると考えたとき、日本語への訳し方は、read の主語によって変わってきます。
”読みとる人”が主語のときは、「読む」
I read the newspaper every morning.
私は毎朝新聞を読みます。
この文章では、新聞を読む”私”が主語なので、read は「読む」と訳すと自然です。
read のイメージの①”知覚される”に焦点を当てた使い方です。
I read the truth in the newspaper.
私は新聞(を読ん)で真実を知った。
上の文章も、主語は”私”ですが、「真実を読む」とういうのは少し変ですね。
この文章では、read は①の”知覚される”イメージよりも、②の”理解される”方により焦点を当てた使い方です。
なので、ここでは「(新聞を見て)分かった・知った」というニュアンスの訳をすると自然です。
”情報が書きこまれているもの”が主語のときは、「~と書いてある」
The newspaper read the truth.
新聞には真実が書いてある。
今回は、主語が”新聞”ですが、「新聞が読む」というのはおかしいですよね…?
「新聞」を主語にしたまま、①”知覚される”、②”理解される”を表現するには、どういう日本語がよいかを考えましょう。
「新聞に書いてある」から、人間がそれを見て知覚・理解できるんですね。
このように、”情報が書き込まれているモノ”が主語のときは、「そこに情報が書かれている」と訳すと、自然になります。