
comeには「行く」って意味もあるんですか?!
「来る」と「行く」は正反対の意味なのに、どうして両方comeを使うんですか…?

comeは、「来る」と「行く」両方意味があります。
日本語で考えると、一見正反対の意味に思えますが、comeは「話し手or聞き手の所に移動すること」というイメージを持つと、分かりやすいですよ!
comeは「話し手or聞き手の所に移動すること」
中学校で「comeは「来る」という意味ですよ~」と習うので、それを暗記してしまっている人が多いのですが、実は、come=「来る」ではないのです。
comeには、「話し手or聞き手の所に移動する」という大きなイメージがあります。
話し手の所に「来る」

She will come to my house tomorrow.
「明日、彼女は私の家に来ます。」
会話の主語の「彼女」が、どこか別の場所から、話し手である「私」のもと移動してくるシーンです。
このように、主語が話し手のところに移動してくる場合の動詞は、comeを使います。
日本語に訳すときは、「来る」と訳すのが自然です。
聞き手の所に「行く」

Mom: Ken! Dinner is ready!
「ケン!夕食の準備ができたよ!」
Ken: OK, I’m coming.
「分かった、今行くよ。」
このシーンでは、主語の「私(ケン)」が聞き手である「母」のもとに移動するよ、と言っています。
このように、主語が聞き手のところに移動するときも、動詞はcomeを使います。
この様子を日本語に訳すと、「行く」という訳が自然になるわけですね。
comeとgoの使い分け
comeとgoのニュアンスの違いについて、詳しくはこちらで解説しています。
ニュアンスの違いを簡単に説明すると、「話し手or聞き手のところに移動するとき」はcomeを、「話し手の場所でも聞き手の場所でもない、第三の場所に移動するとき」はgoを使います。
ここで、先ほど例に挙げた次の会話について考えてみましょう。
Mom: Ken! Dinner is ready!
「ケン!夕食の準備ができたよ!」
Ken: OK, I’m coming.
「分かった、今行くよ。」
この会話で、comingをgoingに変えると、つぎのようなニュアンスになってしまいます。
Mom: Ken! Dinner is ready!
「ケン!夕食の準備ができたよ!」
Ken: OK, I’m going.
「ああ、でも僕よそに行くよ。」
comingなら、「そっちにいくね!」というニュアンスですが、goingにしてしまうと、「別の所行ってくる!」というニュアンスになってしまいます(…とても失礼ですね、、、)