【生物基礎】「真核細胞と原核細胞」教科書解説！

今回は、真核細胞（真核生物）と原核細胞（原核生物）についてのおはなしです。

YouTubeで解説動画を上げています！＞＞

生物は「細胞」からできている

地球上のどんな生物も、そのからだはみな「細胞」が集まってできています（細胞説）。

細胞は小さな部屋のような構造で、その中には生物が活動するために必要な様々な物質が含まれています。

中でも、遺伝子（DNA）と呼ばれる物質が、生物が活動したり子孫を残したりするのにとても大切なのですが、この遺伝子が細胞の中にどうやって収納されているか？で2種類の細胞に分けられます。

真核細胞（真核生物）とは

私たちがふだん見ることができる生物、例えば動物や植物の細胞を顕微鏡で観察してみると、
細胞の中に大きな丸い構造を見つけることができます。

これを、核かくといいます。

実は、この核の中に、遺伝子（DNA）が収納されています。

また、電子顕微鏡などでより詳しく観察すると、核のほかにも膜で囲まれた様々な構造体があります。
これらは細胞小器官さいぼうしょうきかんとよばれます。（細胞の構造について詳しい解説はこちら＞＞）

このように、核と細胞小器官をもつ細胞のことを、真核細胞しんかくさいぼうといいます。
例えば、動物細胞や植物細胞は核が見られるので真核細胞です。

そして、真核細胞からなる生物（動物や植物）のことを、真核生物しんかくせぶつといいます。

原核細胞（原核生物）とは

一方、目には見えない細菌などの細胞を電子顕微鏡で観察してみると、
さきほど見えたような核や細胞小器官が見当たりません。

見えるのは、糸のように広がったものや、ほんの小さな構造体だけ。

実は、細菌などの細胞には、遺伝子を包む膜がありません。
また、真核細胞のような発達した構造体（細胞小器官）もありません。とても単純な作りです。

このように、核や細胞小器官をもたない細胞を、原核細胞げんかくさいぼうと呼びます。

そして、原核細胞からなる生物を原核生物げんかくせいぶつと呼びます。
原核生物には、細菌やアーキア（古細菌）が含まれます（生物範囲）。

まとめ

今回のポイントまとめです！