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【高校生物】「染色体の乗換え」教科書解説!

染色体の乗換え 高校生物

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今回のキーワード:
乗換え、減数分裂第一分裂、組替え

染色体の乗換えは、遺伝的多様性においてとても重要な現象です。
この記事では、「乗換えとは何か?」をイラストで分かりやすく説明しています!

染色体の乗換えとは

染色体の乗換え」とは、相同染色体の間で、染色体の一部が交換される現象です。

乗換えが起こるタイミング

染色体の乗換えは、減数分裂の第一分裂時に起こります。

減数分裂の第一分裂前期で、相同染色体どうしが対合して二価染色体を形成します。
このとき、隣り合う相同染色体どうしが交差して、一部入れ替えが起こります。これが、染色体の乗換えです。

乗換え時に染色体が交差した部分を、キアズマと言います。

乗換え

乗換えと遺伝的多様性

染色体の乗換えによって、遺伝子の組合わせが変わります。

例えば、ある染色体上に遺伝子A(a)と遺伝子B(b)が存在するとしましょう。
そして、相同染色体のうち一方の染色体はAとBをもち、もう一方はaとbをもっていたとします。

このとき、乗換えが起こらずに減数分裂すると、つくられる配偶子は「AとB」の組合わせの染色体をもつ細胞が2つ、「aとb」の組合わせの染色体をもつ細胞が2つになります。

乗換えしない場合

一方、乗換えが遺伝子A(a)とB(b)の間で起こった場合、つくられる配偶子の染色体がもつ遺伝子の組合わせは「AとB」「Aとb」「aとB」「aとb」の4通りになります。

乗換えする場合

このように、染色体の乗換えによって、染色体がもつ遺伝子の組合わせが変わることを「遺伝子の組換え」といいます。

染色体の乗換えが起こることで、遺伝子の組換えが起こり、遺伝子の組合わせが多様化するのです。

まとめ

  • 染色体の乗換え
    減数分裂第一分裂時に、二価染色体で染色体の交差(キアズマ)が生じ、染色体の一部が入れかわること。
  • 遺伝子の組換え
    染色体の乗換えによって、遺伝子の組合わせが変わること。
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