今回のキーワード:
生殖細胞、配偶子(卵・精子)、接合子(受精卵)、減数分裂
「有性生殖」とは何か?有性生殖の概要をイラストで分かりやすく説明しています!
有性生殖とは
私たちヒトをはじめとする真核生物の多くは、雌雄の生殖によって子孫を残します。
このような雌雄の存在する生殖方法を「有性生殖」といいます。
有性生殖では、雌雄それぞれから作られた2種類の細胞が合体して、新しい細胞(子)が作られます。

生殖細胞と減数分裂
有性生殖のために雌雄から作られる特別な細胞を生殖細胞といい、有性生殖の際には通常の体細胞分裂とは異なる分裂(減数分裂)によってつくられます。
通常の体細胞は、分裂の前後で細胞が持つ染色体の数(核相)は変わりません(2n→2n)。
一方、有性生殖における生殖細胞は「減数分裂」という特別な分裂によって作られ、分裂後の細胞の染色体数(核相)は分裂前の半分になります(2n→n)。

減数分裂の過程の詳しい解説はこちら↓
このような特別な分裂を行う理由は、有性生殖で2種類の細胞を合体させても、子の細胞の染色体数を親の細胞の染色体数と同じにするためです。
もし、減数分裂を行わずに細胞を合体させてしまったら、合体してできた子の細胞の染色体数は親の2倍(2n+2n=4n)になってしまいますよね。
それを避けるために、あらかじめ減数分裂で染色体数を半分(n)にしておいから合体させるのです(n+n=2n)。

配偶子と接合子
生殖細胞のうち、卵や精子のように2つの細胞を合体させて新しい細胞をつくるようなものを配偶子(卵・精子)といいます。
そして、2つの配偶子が合体することを接合(受精)といい、接合してできた子の細胞のことを接合子(受精卵)といいます。

まとめ
- 有性生殖
雌雄から作られる2種類の細胞の合体によって、新しい個体をつくる生殖方法 - 生殖細胞
有性生殖のための特別な細胞。減数分裂によって作られる。 - 配偶子(卵・精子)
減数分裂によってできた細胞。 - 接合(受精)
雌雄から作られた配偶子が合体すること。 - 接合子(受精卵)
配偶子が接合してできた細胞。