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【高校生物】「多細胞生物の進化」教科書解説!

多細胞生物の進化 高校生物

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多細胞生物の誕生

約15億年前に真核生物が誕生しました。
そこから5億年ほどかけて、約10億年前には比較的単純な多細胞生物が出現したと考えられています。

その後、徐々に大型化していき、約6.5億年前には大きいもので体調1mほどもある多細胞生物も誕生しました(エディアカラ生物群↓)。

エディアカラ生物群

エディアカラ生物群は、オーストラリアにある約6.5億年前の地層から発見された化石群です。

エディアカラ生物群は、比較的大型の多細胞生物ですが、どれも薄い扁平な形をしていて、やわらかい体をもっていました。

エディアカラ生物群は、最初に繫栄した多細胞生物群と考えられていますが、実は現在の生物との類縁関係はよくわかっていません。
エディアカラ生物群のほとんどの生物は、現在の生物につながることなく絶滅してしまったとも考えられています。

オゾン層の形成 → 生物の陸上進出

また、このころには多細胞の藻類も出現しました。
その結果、光合成がますます盛んになり、大気中の酸素濃度もますます増えていくことになります。

大気中の酸素が増えると、大気中の酸素(O2からオゾン(O3が生じます。こうして、約5億年前にはオゾン層が形成されました。

オゾン層ができると、宇宙からの紫外線や放射線がオゾン層に吸収され、地表に届きにくくなります。
それにより、今まで水中でしか繫栄できなかった生物が、陸上にも進出できるようになったのです。

まとめ

  • 多細胞生物は、約10億年前までに真核生物から進化した。
  • エディアカラ生物群
    約6.5億年前の、比較的大型でやわらかい体をもつ多細胞生物群。
  • オゾン層の形成
    多細胞の藻類の出現により、大気中の酸素が増え、オゾン層が形成された。
    これにより、地表に届く紫外線量が減り、生物の陸上進出が可能になった。
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