超初期の生物は、嫌気性細菌や化学合成細菌、光合成細菌、好気性細菌などの原核生物でした。
ここから、真核生物はどのように誕生したのでしょうか…?
真核生物の出現
真核生物の最も古い痕跡は、15~19億年前の地層から発見された藻類などの化石です。
ここから、約15億年前までに真核生物が誕生したと考えられています。
細胞内共生説
原核細胞から真核細胞に進化する過程では、①「核膜の形成」と②「ミトコンドリアや葉緑体などの獲得」が必要です。
(参考👉真核細胞と原核細胞)
核膜の形成については、現在のところ詳しいことははっきりしていません。
一応、「細胞膜が陥入してDNAを覆った」という説が主流ですが、これを支えるはっきりした根拠はまだありません。
※代わりに、「細胞膜は実はウイルスが起源なのではないか…?」という説が最近持ち上がっています。興味がある人は、調べてみてね!
一方、ミトコンドリアや葉緑体は、好気性細菌やシアノバクテリアが細胞に取り込まれ、共生(細胞内共生)したことによってできたという説が有力です。
その根拠に、
- 独自のDNAをもち、自己増殖する
- 構造や機能が原核生物によく似ている
- 内側の膜と外側の膜の成分が異なる
といったことが挙げられます。
現在の生物が、全ての真核生物がミトコンドリアを持つのに対し、葉緑体は植物などの一部の生物に限られることを踏まえると、
まずはじめにミトコンドリアが共生し、その後一部の生物で葉緑体も共生したのではないか、と考えられます。
まとめ
- 真核生物の出現(~約15億年前)
- 核膜の形成
- ミトコンドリア・葉緑体の獲得
↑原核生物が取り込まれ、細胞内共生した結果