今回は、体内で情報を伝達する2つのしくみと、その違いについて見ていきましょう!
体内で情報を伝えるしくみ
私たちのからだは、外界からの刺激や体内環境の変化に対してさまざまな反応をします。
このとき体の中では、体内のある部分から別の部分へと、情報が伝達されています。
体内で情報を伝達する仕組みには神経系と内分泌系があります。
神経系
神経系は、ニューロン(神経細胞)を介して、電気信号で情報が伝えられる仕組みです。

電気によって情報を伝えるので、情報が伝わる速度が速いのが特徴です。
例えば、あついものを触って無意識に手を引っ込める反射も、神経系によって情報が伝達されています。
神経系の情報伝達は、なんと1秒間に1~5m先まで情報を伝えられる速さなのです!
一方、情報伝達の効果が続く時間はとても短く、一過性(その一瞬だけ)であることも特徴です。
神経系についての詳しい解説はこちら↓
内分泌系
内分泌系は、血液を介して、ホルモンで情報が伝えられる仕組みです。
ホルモンは、内分泌腺と呼ばれる器官か、神経分泌細胞と呼ばれる細胞から放出されます。

血液に乗せてホルモンを運ぶので、情報が伝わるまでには時間がかかります。(1秒間に数㎝の速さでしか情報が伝わりません)
一方、ホルモンはしばらくの間血液中に残り続けるので、情報伝達の効果が比較的長く、持続性があります。
内分泌系についての詳しい解説はこちら↓
神経系と内分泌系の比較
神経系と内分泌系の特徴を比較すると、表のようになります。
神経系 | 内分泌系 | |
情報 | 電気信号 | ホルモン |
情報の経路 | ニューロン (神経細胞) | 血液 |
情報伝達の速さ | 速い | 遅い |
情報伝達の効果 | 短い (一過性) | 長い (持続性) |
まとめ
体内における情報伝達のしくみには2通りある
- 神経系
ニューロンを介して、電気信号で情報を伝える - 内分泌系
血液を介して、ホルモンで電気信号を伝える