高校生物

【生物基礎】「遺伝とDNA」教科書解説!

遺伝とDNA 高校生物

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みなさん、DNAって聞いたことありますか?
遺伝という言葉も、聞いたことがあるかもしれません。

ところで、遺伝とDNAって似ているようだけど、同じもの?別のもの?

今回は、遺伝やDNAとは何かをしっかり学んでいきましょう!

形質とは

「遺伝」や「DNA」という言葉は、普段の生活で聞きなじみがある人も多いかもしれません。

でも、これらの言葉の意味を正確に理解するには、まず形質という言葉から理解する必要があります。

形質とは、生物の個体に現れる形や性質の特徴のこと。

例えば、
・私たちの目の色
・マウスの毛の色
・エンドウの種のしわ
などは、その生物の個体で特徴的な形や性質ですね。このような特徴を形質と言います。

遺伝とは、遺伝子とは

遺伝とは、親から子に形質が伝わることをいいます。

「きみはお母さんにそっくりだね!」
というのは、目の色や肌の色、身長などの形質が、お母さん(親)からあなた(子)へ伝わっているということです。

なので、「お母さんにそっくり」な状況を「遺伝する」と言ったりするのですね!

遺伝

親から子に特徴が伝わることを、人間は古くから知っていました。
なので、過去の科学者たちは、
「親から子に特徴を伝える何らかの物質があるにちがいない!」
と考えていました。

この、親から子に形質を伝える物質のことを、遺伝子といいます。

遺伝子

より正確に言うと、生命の活動(形質)はタンパク質という物質によって支えられています。
遺伝子は、このタンパク質を作るための情報をもった物質のことを指します。

DNA=遺伝子の本体

さて、科学者たちは、形質が親から子に伝わること、それには遺伝子がかかわっているであろうことは分かっていました。

19世紀後半になると、メンデルがエンドウの種子や葉の形質を観察して遺伝には法則性があることが分かり、20世紀に入るとサットンが遺伝子は染色体上に存在するのではないか、と提唱しました。

しかし、染色体にはタンパク質とDNAが含まれているため、そのどちらが遺伝子の本体なのかはまだはっきりしません。

そんな中、20世紀半ばになると、エイブリーやハーシーとチェイスらの研究によって、
遺伝子の本体はタンパク質ではなくDNAである!
ということが証明されました。

DNA形質を伝える遺伝子そのものなのです。

DNA

重要語句まとめ

遺伝子について詳しく学ぶ前に、正しく理解しておく必要がある重要語句です!

  • 形質
    生物の個体が持つ形や性質の特徴。
  • 遺伝
    親から子に形質が伝わること。
  • 遺伝子
    親から子に形質を伝える物質。
  • DNA
    遺伝子の本体。遺伝子そのもの。

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