高校生物

【生物基礎】「植物と動物のエネルギーの流れ」教科書解説!

植物と動物の間でのエネルギーの流れ 高校生物

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光合成と呼吸のつながりを、少し広い視野で見てみましょう!

植物は光合成と呼吸をおこなう

植物は、光合成と呼吸の両方を行います。

よく、「植物=光合成!!」というイメージが強すぎて、植物も呼吸をしていることを忘れてしまいがちなので要注意。

植物の中でのエネルギーの流れを見てみましょう。

植物

植物は日中、太陽の光を受けて自分で有機物を合成することができます(光合成)
そして、自分で作った有機物をもとに、今度は生命活動に必要なATPを合成します(呼吸)

このように、植物では「有機物合成」⇨「呼吸」を1個の細胞の中で完結して行うことができるのがポイントです。

また、植物の中には、ATPの合成が光合成と呼吸の2か所で行われていますが、その目的は異なります。

光合成でつくられるATPは、有機物合成のエネルギーに使うためのATP。
呼吸でつくられるATPは、代謝のエネルギーに使うためのATPです。

混乱しないように、しっかり分けて理解しましょう!

動物は呼吸のみ

一方動物は、呼吸のみ行います。

つまり、植物と違って、呼吸に必要な有機物を細胞内で作ることができません。

そのため動物は、植物や他の動物を食べる(摂取する)ことによって呼吸に必要な有機物を取り込みます。

取り込んだ有機物を酸素で分解して、そのエネルギーをもとにATPを合成します。
そして、ATPは代謝のエネルギーとして使われます。

動物細胞

植物と動物の間での有機物とエネルギーの流れ

植物と動物の間でのエネルギーの流れを見てみると、このようになります。

植物と動物の間の流れ

図を見てわかるように、生物の細胞内における活動において、そのエネルギーを運搬するのはATPです。

ATPは今後生物を学習していくうえでとても大切な物質なので、「ATP=エネルギーの通貨」のイメージをしっかり持っておきましょう!

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