今回は、「代謝」についてのおはなしです!
代謝とは
私たちが眠っている間も、細胞の中では常に生命活動が行われています。
食べたものを分解してエネルギーを取り出したり、
生命活動に必要な物質(タンパク質など)を合成したり…
このような私たちのからだの中で行われる化学反応全体のことを、代謝と呼びます。
同化と異化

代謝には、大きく分けて同化と異化の2種類あります。
まず、同化とは単純な物質から複雑な物質を合成する反応のことです。
例えば二酸化炭素から糖類(デンプンなど)の複雑な物質を作る光合成は、同化の一種といえます。
複雑な物質は、単純な物質よりエネルギー状態が高くなります(より不安定な物質ということ)。
よって、同化ではエネルギーが吸収されることになります。

反対に、異化とは複雑な物質を単純な物質に分解する反応です。
例えば、有機物を分解して二酸化炭素と水にする呼吸の一部は、異化の一種であるといえます。
複雑な物質から単純な物質に変化するときは、エネルギー状態が高いところから低いところに移動するので、異化ではエネルギーが放出されます。

代謝に使われるエネルギーはどこからやってくる?
同化・異化ではエネルギーが吸収されたり放出されたりしますが、
細胞内の代謝で使うエネルギーの供給・運搬を担うのが、ATP(アデノシン三リン酸)という物質です。

ATPは「エネルギーの通貨」とも呼ばれ、状況に合わせてエネルギーを蓄えたり放出したりすることができます。
次回は、このATPの構造と役割について詳しく見ていきましょう!