今回は、中学生で塾が必要か?という問題を考えてみたいと思います。
もちろん、塾の必要性は、都市部と地方で事情が大きく異なります。
今回はあくまでも、地方の公立中学⇒普通科高校⇒4年制大学を目指していくことを考えたときに、塾が必要かどうか?ということで考えていきます。
塾講師として中学生たちを指導してきた経験と、私自身は中学時代塾に通っていなかったという経験から、考えてみたいと思います。
塾が必要かどうか、見極める悲痛陽性
まず、
「中学生になったら、絶対に塾に行かなくちゃいけない!」
…とういことはありません。
塾に行かなくても学年トップ層にいる人もいます。
しかし、中学生になると塾に通い出す人がいっきに増えるので、「うちも塾に通わなくちゃいけないのかな…?」と心配になるご家庭や生徒さんが多いようです。
そこでまずは、私の塾講師としての経験も踏まえて、中学生のうちから塾が必要な子と、塾に通わなくても大丈夫な子の特徴を考えてみました。
私の結論は、
中学生のうちに塾が必要かどうかの見極めはずばり、”自分で工夫して勉強できるかどうか?”です。
塾が必要な子の特徴
私が塾講師として生徒を見ていて、「ああ、確かにこの子には塾が必要だな…」と感じた子たちには、こんな特徴がありました。
家での勉強時間がゼロ
まず、家で全く勉強しないタイプ。
小学生までは、家でそれほど勉強していなくても、なんとなくついていけたりもします。
しかし、中学生になるとそうもいきません。
中学生になっても家庭学習の時間がゼロだと、今後授業についていくのがとても難しくなるケースが多いです。
なので、家で勉強しないのなら、強制的に塾で勉強時間をつくることには一定の効果があると思います。
学校で出された課題しかしない
家である程度勉強していても、学校の課題”しか”しないのであれば、塾を考えてもいいかもしれません。
中学校からの勉強は、学校で出される課題だけでは演習量が足りません。
実際には、もっとたくさん問題を解いて、自分の苦手を把握して繰り返し練習する必要があります。
家で勉強していても、学校で出された課題しかやっていないようなら、
もっとたくさんの問題に触れるために、塾に通ってもいいかもしれません。
勉強の工夫の仕方がわからず、結果が出ない
中には、勉強意欲が無いわけではないけれど、
「どうやって工夫して勉強したらいいか分からない…」
と悩んでなかなか前に進めない子もいます。
そういう子は、塾で勉強の仕方を教えてもらいましょう。
正しい勉強の仕方が身につけば、自然と勉強がはかどるようになるかもしれません。
小学校の内容から不安
小学校の時から、勉強に全くついて行けなかった…
そういう子は、個別指導系の学習塾に通って、小学校の内容まで遡ってフォローしてもらう必要があります。
小学校の内容がぽっかりと抜けてしまっている状態で、中学の内容を学ぶのは、とても困難です。
しかも、学校や集団型の塾では、小学校の内容までは振り返って教えてくれません。
多少勉強が苦手、ぐらいであればなんとかなりますが、
「九九・割り算があやしい」「基本的な図形が怪しい」「単位がわからない」
という場合は、個別指導の塾で教えてもらう必要があります。
塾に行かなくても大丈夫な子の特徴
逆に、つぎのようなタイプの子は、焦って塾に通わなくてもいいかもしれません。
むしろ、塾に通ってスケジュールをガチガチにするよりも、より自由に自分のペースで勉強したり、他の趣味や部活動に専念したりする方が合うことも多いです。
習慣的に勉強時間をとれている
まず、家での勉強が習慣になっている子。
毎日1~2時間、安定して勉強に取り組めている子は、ひとまずそのまま家庭での学習をつづけてもいいと思います。
自分でやることをみつけ、工夫して勉強できる
このタイプの子は、自然と成績もいい傾向にあります。
今の自分の目標をはっきりと捉えることができて、目標を達成するために何に取り組むべきかをきちんと分かっているので、
学校の課題にプラスで自主学習も進みますし、テスト期間中も自分で計画を立ててどんどん勉強します。
こういうタイプの子が塾に通うと、塾のペースにのまれて自分のやりたいことに時間をかけられなくなってしまい、逆にスランプに陥ることもあるので、
焦って塾に通わず、本人が「塾にも行ってみたいな」と言ったときに塾を検討してみるくらいがちょうどいいかもしれません。
自分で勉強していても、結果につながらない場合は塾を検討する
自分から勉苦境時間を確保したり、工夫して勉強できているのであれば、急いで塾を考えなくてもいいかなと思いますが、
中には「家での勉強はすごくしているのに、結果につながらない…」という子もいます。
自分で工夫して頑張ってみても、実はそのやり方が間違っていて、どれだけ頑張っても結果につながらないこともあります。
その場合、正しいやり方を知る必要がありますが、自分一人で続けていても、なかなか正しいやり方に軌道修正するのは難しいもの。
塾に通うことは、結果につながる正しい方法を知るきっかけ作りにもなります。
しばらく様子を見てみて、どうにも結果が出ないようであれば、正しい勉強の仕方を知るために、塾に通うことを検討してみましょう。